稲刈り3日目(・△・)

2017 年 10 月 31 日 火曜日 投稿者:しず大棚けん

Trick or Treat!!!

巷では今日はハロウィンなので、とりあえず乗ってみた松島です(・△・)
このブログを見てくださっている方は何かハロウィンっぽいことはやりましたか?
お菓子を配るだったり、仮装をするだったり色々ありますよね…
松島は大学で仮装をしている人がいなかなぁ、お菓子を配っている人はいないかなぁと楽しみにしています笑

 

 

 

さてさて、今回は松島の個人的ブログ回です。
何を書こうかな~、この前行った浜名湖ガーデンパークについて書こうかな~。でもこの話は温めておこうかな~と色々考えた結果、タイトルの通り稲刈りになりました!!!ででん!!!

 

 

実は松島、せんがまちでの2回の稲刈りだけでは飽き足らず、さらに稲刈りを行いました笑
(実習なので前から決まっていたのですけれどね…笑)
せんがまちでの稲刈りも好きなのですが、実習での稲刈りもせんがまちとは違う面白さがあって良いのですよ~。
今回はこの前書いた松島の拙い稲刈りレポートをちょっと改編してお送りします(`-ω-)つ

 

 

 

まず、稲刈りをする前にイネの観察を行いました。
写真の奥側が山田錦という品種の酒米で、手前側があいちのかおりという品種のうるち米です。

酒米とうるち米という違いもありますが、田んぼを見てみると山田錦の方がイネが倒伏しているように見えますね〜。↓

実際に、山田錦は長桿であるため倒れやすくなっているのですよ!1.3mくらいあります。
長桿であると穂の重さで倒れ、穂が水に浸かってしまうということがあるため、最近は短桿になるように品種改良されたものが多くなっています。穂発芽しちゃ嫌ですからね…

 

ちなみに静岡県は、酒米としては適しているが作りにくいと言われている山田錦にX線を照射し、短桿の突然変異系を作り、誉富士という名前で品種登録したのですよ!!!
誉富士で作ったお酒を飲んだことがある方もいるのでは?

 

さらに、山田錦の方は葉がバラバラの方向に向いているように見えるのですが、あいちのかおりは葉がまっすぐピンと立っているように見えます。写真はあいちのかおりです↓

これは止め葉が横を向いているか上を向いているかの違いなのです\\\\٩( ‘ω’ )و ////

 

止め葉は収穫期においての第一葉で、収穫期の第一葉から三葉までで生産された養分が穂にいくようになっています。
葉が横向きになっている方が光合成効率が上がり、養分が多く穂にいくことになりますよね。
しかし、イネ一本においては止め葉が横向きの方が光合成効率が良いのですが、田んぼの様にたくさんのイネが植えられていると互いに遮蔽しあってかえって光合成効率が悪くなってしまうのです。
そのため最近の品種では止め葉は上向きに立つように品種改良され、田んぼ全体の光合成効率が良くなるようになっています(=`∀´=)

 

ちなみに、先ほど収穫期の第一葉と言いましたが、イネの生育期には葉齢を下から数え、収穫期には止め葉を第一葉とし、葉数や節間を上から数えるため注意が必要ですよ~。

 

 

畦に入ってイネの細部も観察をしました。

 

止め葉(赤丸)と穂が出ている根本である穂首節(青丸)の間を穂首(第1節間)、穂首の上に穂軸があり穂軸からの最初の枝分かれを一次枝梗(しこう)、一次枝梗からの枝分かれを二次枝梗と呼びます。
一番先の穂の枝梗にはよく見ると白く丸いぷつんとしたものが確認できるのです。これは成長点の痕跡なんですよ!
後ほど写真で紹介いたします~(゜ε゜)ノ

山田錦は籾殻を取り除いて米も観察しました。酒米であるため、心白(米の白い部分)が確認できます!!

この部分は内部のアミロースがスカスカで光が乱反射するために白く見えるのです٩(●˙▿˙●)۶
アミロースが詰まっていないとお酒をつくるために用いるコウジカビが入りやすいため、お酒作りには適しているのですよ~。
お米を50%以上削ってつくられたお酒を大吟醸、40%以上削ってできたものを吟醸と呼びます。
ちなみに酒米は食用には向いておらず(アミロース含量が多い方が美味しいお米ですよ!)、うるち米においても夏の高温によって心白が現れることがあります。

 

 

 

そしてやっと稲刈りです!!!

普通に手刈りでした笑
稲刈りはこの後コンバインが入りやすいように田んぼの四隅の周辺で行いました。
稲刈りが終わったら、束ねたイネをハザが設置されているところまで持って行き、ハザ掛けも行いましたよ~。
どうでも良いですが、松島初ハザ掛けです笑
(撮ってくれた子が良い感じに加工してくれました(●¨●))

 

 

作業内容はここまで、この後は松島の感想コーナーです(・△・)
※注、つまらないです

 

品種の違いによるイネの桿長の違いが実際に見て良く分かりました!
桿長の違いと言っても少しの差であろうと思っていたのですが、思いの外わかりやすくここまで違うものなのかと驚きましたね(o_o)
前にせんがまちで倒伏しているイネを地元の方とバインダーで刈ったのですが、刈り取りづらそうでスピードもあまり出ていなかった記憶があります。

草も大量にあり、刈る量自体が多かったということも原因かもしれないですが、途中でバインダーが止まってしまいました…(´;ω;`)
倒伏していないものであればもしかしたら故障しなかったのかもしれないですよね…(●¨●)
この後使うコンバインでも倒伏していない方が刈りやすく、機械も故障しないのかもしれないんじゃないかなぁと思います。
さらに、倒伏しないように短桿のイネの方が良いなと実感しました。
また、止め葉が横向きなのに加えて倒伏しているから、より葉がバラバラの方向に向いているように見えるのかもしれないと思いました。

 

 

 

今回稲刈りを行った田んぼにおいて、タイヌビエ(水田に特化して、水田以外では生きていけなくなった雑草です)が生えていました。
イヌビエから種分化したやつです。

私の見た限り、畦から離れたところに大量に生えていたが、何故なのかとても気になりました。
畦から遠いほうが刈られにくいと踏んだのでしょうか…( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
イネがだんだん短桿に品種改良されているため、擬態しようとしている雑草の方が背が高くなり目立っているということを聞いて、見ていてなるほどなぁと感じました。
擬態する気があるのかは知りませんが、せんがまちにもそういう雑草いますよね…
雑草もそれに応じ段々短桿になっていったら面白いなぁと思います。その過程をぜひ見てみたいですね!

 

イネの観察は田んぼにイネが繁茂しており、どこがどの部分なのか分かりづらかったです…
特に成長点の痕跡が分かりづらかった…(紫丸部分)

最終的には見つかったのですが、イネの成長点って穂が出る前は地際にあるのですよ。
今となっては穂の先端にあるとは… いつの間にどうやって移動してきたんだね君は!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

 

しかし、稲刈りをした後に切り株から緑色の葉が出ていることってないですかね?

成長点の痕跡が穂にあるのならどうやって生長しているのですかね(・・?)
松島はまだ成長点が地際に残っているものがあり、そこからまた生長するのではないかと考えたのですが、なぜ再び生長するのかとても気になります。
どちらにせよ、イネは強い植物ですよね~。

 

 

田んぼは雑草も少なく、足をとられることもなかったため、とっても稲刈りしやすかったです!!!
せんがまちではいつも雑草を避けてイネを刈り、刈った後にも雑草を抜くという作業がついてくるため、迷うことなくイネを刈り、雑草を抜くことなくイネを束ねることができることにとっても感動しました…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

手刈りの作業のしやすさという面からも草取りは大切ですよね。稲刈りの時の楽さが桁違いです。
また、せんがまちでバインダーで稲刈りをしたときに雑草ばかりの束が発生したため、機械の労力的にも草取りは大切であると思いますね…

 

 

今回は山田錦の稲刈りを行ったのですが、桿長が長いおかげでしゃがんでイネを刈ろうとすると頭から背中にかけて稲穂が覆い被さってきたのです(・Д・)

見ただけでも桿長は長いと思ったのですが、実際に刈ってみて山田錦が長桿であることを身をもって知った気がしました。
さらに、稲穂を見ると灰色で中身が詰まっていないものがなかったことが印象的でした。
せんがまちではちまちま見るのですがね…

 

田んぼには連日の雨の影響か水が薄く残っておりました。
そのおかげかカエルがたくさんいましたよ! 苦手な子にはなかなかの苦痛だったようです…
さらに畦ではバッタがいました!!!
バッタがいるよと言われて草を掻き分けて見たのですが、なんと交尾中でした…((((;゚Д゚)))))))
大変お邪魔いたしました…m(._.)m でも写真は撮るという笑

 

コンバインでの稲刈りも見学しました。

コンバインは刈り取り、脱穀、稲わらの処理を行う機械です。
ちなみに、バインダーは刈り取りと結束のみを行う機械ですよ~。
今回使用したコンバインは前部分が刈り取り、真ん中部分が脱穀、後ろ部分が稲わらの処理となっております!
通常のコンバインとの違いはキャタピラが大きい(50 cmほど)、稲わらを刻まず結束する機械をつけている点です。
稲わらは茶草葉農法に使用されているんだとか!!

 

 

ちなみに、籾も呼吸していて水分量が多いと中で発酵してしまうため、流通させることができる15%まで水分量を下げなければならないのです。
昔は水分量を1%落とすために1時間ほどかかっていたのですが、天日干しに近い方法の方が食味が落ちないということで、現在は1%落とすために2~3時間ほどかかっております。
てっきり時間短縮されていると思っていたよ…(´°ω°`)

 

長い割にあまり面白くない内容だったかもしれませんが、普段は大学でこんなことをやって、こんなレポートを書いております笑
松島は習ったことを実際に目でみることができるところがこの実習の良いところだなぁと思います。
キウイや温州ミカンは花から果実になっていく過程を見てきたので、スーパーで売られているものを見る目が変わった気がしますね。
食べ物のありがたみをより感じられます…

 

 

うまく締められないですが、これにて失礼します。
雑文、乱文失礼しました

まつ(・△・)しま

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