研究と今後の課題

産学民官の連携のために

倉沢の棚田には、学生をはじめ、色んな方が棚田保全のために協力してくださっています。少しずつ、研究や成果の情報を発信していきたいと思います。

最初に「静岡大学農学部 生態学研究室」の今年度の研究をご紹介します。
大学生の研究のために、活動参加の皆様にも一部ご協力をお願いいたします。

静岡大学農学部 生態学研究室 より

倉沢棚田での研究概要(2009年度)

静岡大学農学部生態学研究室では、棚田の生態系機能に注目し、昨年度から倉沢の棚田において調査を行ってきました。
今年度も引き続き、調査させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。今年度は次のような研究を計画しています。

1.種子食動物による雑草種子捕食程度の解明

倉沢棚田での研究 昨年度の研究より、棚田では種子食動物(コオロギ・ゴミムシなど)によって、雑草種子のかなりの割合が食べられて失われることがわかってきました。

今年度は引き続き、昨年度と同様の調査を行い、結果の信頼性を高める計画です。

【調査区画】
  • 棚田上部の6箇所に、種子カード(雑草種子を糊付けした布やすり)と、昆虫トラップ(プラスチックコップを地面に埋め込んだもの)を設置します。
  • この地点には目印のため、青いポールを立てます。田植えや稲刈りなどの際に、踏みつけないようご注意ください。
2.草刈り高の違いによる植生への影響の解明

倉沢棚田での研究 昨年度の研究より、従来の草刈り高(地際からの草刈り)からやや高くする(高さ20cm程度)ことにより、有害な雑草が抑えられるとともに、植物相が豊かになることがわかってきました。

今年度は引き続き、昨年度と同様の調査を行い、結果の信頼性を高める計画です。

【調査区画】
  • 棚田上部の畦畔5本に、草刈り高を変えた調査区画(草刈り高0cmと20cm)を設置します。
  • 調査区画には目印のため、青いポールを立てます。区画内の草刈りは私たちが責任を持って行います。
3.害虫の天敵となる寄生バチの調査

今年度は新たに、害虫の天敵となる寄生バチが、棚田にどれくらい生息しているのかを調査する計画です。

【調査区画】

棚田の畦畔と水田内部に、寄生バチ捕獲用のトラップ(10cm×25cmの紙製の粘着シート)を、数か所に設置する計画です。農作業の支障とならないよう気をつけます。

  • 田植えや稲刈りなどの際に、さわらないようご注意ください。
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NPO法人 せんがまち棚田倶楽部

組織について

理事長:山本 哲平成6年に千枚田を考える会を発足したのが活動のはじまりです。

平成11年に静岡県の「棚田等十選」に認定されたのを機に、棚田保全推進委員会と名称を改め、棚田の保全と動植物の保護を目的とした活動を行っています。

平成22年2月5日、NPO法人となりました。 >>NPOについてはこちら

上倉沢の棚田

菊川市の北東、牧之原台地の西斜面に広がる棚田。地元では「千框」(せんがまち、せんかまち)と呼びます。
面積約10.1ha、最盛期には3000枚以上の小さな田んぼが美しいモザイク模様を作り、毎年500俵余の米を生産していましたが、減反政策や後継者不足から減少してしまいました。

現在復田できているのは、最盛期から比べてまだ10分の1程です。 棚田の恵みを若い世代に受け継いで行くことを今後の課題として、がんばっていきたいと思っています。

参考文献 : 『静岡の棚田研究〜その恵みと営み〜』 静岡県農林技術研究所 編

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『棚田へおいでよ』ではなく、『棚田へ行こうよ』と呼びかけている理由は、「一緒にやろう!」という気持ちを伝えたいからです。

インターネット・携帯電話を活用して、若い人にも参加してもらい、楽しみながら棚田に関わることで、農村地域のIT導入を実践していきます。

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